修羅の日記(公開試運転中)

ダイアリーから移転しました

とにもかくにも 「ED14」

彦根駅。ここも一山越えればすぐなので、元気になったら行こうと考えていたところです。長距離の運転に不安があったので交代しながら乗せてもらい、やってきました。

鈴鹿山脈越えの一番近く険しいけれど慣れたルート国道306号「鞍掛峠」が路面崩壊で通行止め。ナビでは「高速優先」で名古屋高速で一宮ICへ出る東寄りが案内された。なぜ関ヶ原ICへでるルートが一番に出てこないのか?融通が利かないなあ。「距離優先」で出してみると国道421号石榑トンネルを抜けるルート。あれー県道34号で多賀町へ北上??「いっぺん行ってみるか。」と入ってみると舗装はしてあるものの一車線通行。前を同じホンダ車のインサイトがとろとろと走り、しかも対向車が来るのでそのたびにバック・・。このルートの先ってひょっとして?思い出したのはNAROさんの紹介してくれた廃鉱山のページにでていた「廃村」じゃないか!

■どうも対向車と思しき車は途中で引返してくる車もあるようで「コノヤロ。完全にナビに騙された!道のマニア向きじゃねーか!」と怒り、結局、421号に戻り八日市ICから名神高速道路で彦根ICに。時間的にはそんなにかかったわけではありませんし、小さいシャトルの取り回しは楽でストレスもあるわけではありませんが、悪路でシャトルは腹すりそう。

彦根駅東口。今月はこの7月20日(土)が近江鉄道ミュージアムの開催日。「ひこにゃん」じゃなく、よくわからん人相が悪いゆるキャラがお出迎え。「お前誰だ?」と聞いてみると「石田みつにゃん」だそうです。あの石田三成様とは、そりゃご無礼申し上げました。

■前置きがちょー長くなってしまいましたが、一足ミュージアムに足を踏み入れれば、4台のED14に圧倒される。

■ED14について「陸蒸気から・・」を使い簡単に説明書きをさせていただくと、「GE・アルコ製の電気機関車。台車はプレートフレームを採用してアメリカ製らしくないおとなしさを見せている。」「大半の輸入電機は2両づつ入ってきたが、本機はやや多く4両作られた。全長は11200mm、軸距は2650mm、動輪1250mm。」との内容でED51、54、56、57、11、12、13とともに一挙に「舶来ED級電機」とのタイトルで掲載されています。

■「東海道の初電化が成った1924年、これに伴い各国から輸入された電気機関車は14形式59両に及ぶ、米・英・独・瑞西、各国色とりどりのスタイルはファンの眼を大いに楽しませてくれる。」とある。

■それと個人的に印象深いのは坂本衛さんの「ED14健在なり」という、この近江鉄道を紹介した記事(シーナリィ・ストラクチャーガイド1(機芸社)」に再録)である。「ED14といえばカワイモデル、カワイモデルといえばED14」なのかどうか、は別にして、ED14が自分のように50歳代くらいのモデルマニアにとって特別な存在なのは入門機として身近にあったり、買わないまでも模型店の店先で欲しそうに眺めていたりした追憶からである。当時はNゲージがほとんどなかったこともある。

■ここ近江鉄道には輸入された4台が在籍し、4台ともここ彦根にいる。特徴的な側面窓の十字の桟も一部に残っている。まとめて写真を置きます。

■そういえば、最近ナロー以外の「電気機関車」の模型って1台も持っていないことに気がつきました。少年時代もどちらかというと関西本線蒸気機関車気動車に夢中でしたし、模型を再開してからもナロー中心でしたから。でも4台ものアメリカ製の電気機関車ED14に囲まれていると、なかなかこれがどうして心に響くものがありますねー。

■ということで、ED14以外にほとんど撮影できていないことに帰ってから気づいた。特に凸電も貴重なものがいたのに・・。ガラクタみたいなものとか、わけのわからないものとか、そういうものに、どうもカメラを向けていしまう習性があるみたいです。近いところですし、開催日を狙ってまたの機会に行くことにしましょう。