修羅の日記(公開試運転中)

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森林鉄道と電力会社〜屋久島

■前に中日新聞記事で屋久島の水力発電のことを紹介しましたが、発電所を営む屋久島電工㈱が、森林管理署とともに安房森林鉄道の管理者であることは、あまり触れられていません。HPを見ると炭化ケイ素の製造を親会社、太平洋セメント(おっ!三岐と関係あるね。)とともに行っていること、その他の営業品目には「売電」ともあります。また子会社のエコツアーの屋久島トラベル、建設業他の屋久島商事など実に幅広く地域に密着した事業を展開していて、地域の雇用にもつながっているのだろうなと感心しました。中にはウコンなど人気の健康食品の販売まであり、思わず詳しく見てしまいました。
屋久島と東京などの都市では同じようにはならないでしょうけれど、多分これから「自然エネルギーの自給自足」とか「発送分離」とか屋久島のエネルギー事情が関心を持たれていくにつれて、日本で唯一残る森林鉄道も、その価値が高まり、改めて注目されるのだろうと感じています。

屋久島電工HP: http://www.yakuden.co.jp/
屋久島トラベル: http://www.yakushimatravel.com/
画像がとてもきれいです。見慣れた木曽とは全く違う植生にも注目。行った気分に。
屋久島長寿堂: http://yakudenshop.com/ 今は酒飲めないのにウコンよりも焼酎の方へ・・どこへ行っても、こういうのに弱くて、どんどん増えていき、あとで嫁に叱られるのです。
○ヤクデン・トロッコ(実物のモーターカーの映像:http://www.youtube.com/watch?v=NZsBy562A2A&feature=related
屋久島、行ってみたい!乗ってみたい!見てみたい!飲んでみたい」と。



■「こりゃ!なんじゃ!」どうも黄色い色の屋久島電工のモーターカーが頭から離れない様です。「高温多湿で錆だらけの中で、これだけは。すっきりしていいなあ」と考えていたら、cmjさんところからエンジンの音が。「あれは祭の記念品ちゅうではないか!乗っても大丈夫なんけ?」「そんな・・いつの間に、こんなもんが世間一般に出回ってんだよ?」と画像を見ながら北陸重機製MCのアイドリング音をきいて、眠くなってきた助手席で焼酎をすすりながら「アクセルじゃない・・スロットル全開!」
HOn30 屋久島電工風モーターカー@軽便祭5th http://www.youtube.com/watch?v=mDoR1T_TzjY
「cjmさん、酔っててよくわからんが、今通った場所は木曽の助六だったような気がしたけれど、違うよね。」「へへ、今日はおうちへ帰った方がいいですよ。」って、運転手に背中を揺すって起こされ車を降りたら、屋久島でも木曽でもなく、北勢線の終着駅、桑名市京橋だった。「ここは嫁の実家の前やんか!」。「はて領収書は『事務局』ってなっとる。誰が払うてくれたんやろ?」
■このモーターカーは屋久島電工の巡察・人員輸送に使われる車で、新潟県の北陸重機㈱で製造され1999年に屋久島にやってきました。モーターカーといっても1.5リッターのガソリンエンジン塔載車です。模型は第5回軽便鉄道模型祭の記念製品のエッチング板を組み立てたものだそうです。詳しくは長者丸さんがおまとめになられた軽便鉄道模型祭の資料にて。

■ところで安房森林鉄道のことを解説した記事で内容的にも圧巻なのは、またもや「Rail Magazin」の記事で申し訳ない(笑)のですが、195号(1999年12月号)のN編集長自ら筆をふるった「模『景』を歩く」SCENE9。(この号にはアメリカに里帰りした木曽のボールドウィン7号機のことが出ていますが、それはまた。)
■「模『景』を歩く」は大判の単行本になっています。

模「景」を歩く―モデラーの眼で見た鉄道シーン (Neko mook (442))

模「景」を歩く―モデラーの眼で見た鉄道シーン (Neko mook (442))