修羅の日記(公開試運転中)

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美濃赤坂駅から乙女坂へ〜西濃鉄道

■ばーん!ほぼナロー・地方鉄道専業のわがブログに似合わない「ロクヨン」。この夏、谷汲※の帰りに大垣市美濃赤坂駅へ行ってまいりました。※「谷汲の赤い電車たち」http://d.hatena.ne.jp/syura_muramasa/20130809#p1

JR東海美濃赤坂駅。古い木造の駅舎が質素で好ましい雰囲気を醸し出す。

■ホームに上がると1面1線の旅客用ホームに比べて上屋のある貨物ホームや貨物線が広大に見える。20両のホキを従えたEF64が格好いいが、その横に寄り添う西濃鉄道のDE10もまた好ましい。

西濃鉄道の本社と機関庫。ここには貨物用に2両のB6がいたこのうち英国製2120形「2109」が1992年に大井川鉄道で動態に整備された後、日本工業大学で保存されているのは有名な話。
また旅客用にはキハニ5000という珍しい車輌がいた。

■現在は西濃オリジナルのディーゼル・ロコ、DD402・DD403が在籍しますが、車庫に見えるのはどちらかわかりません。

■この美濃赤坂西濃鉄道の機関庫まわりの施設についてはレイル・マガジン誌の「模景を歩く」という連載記事に詳しく解説されており、なかなか模型心をくすぐる上手い記事でした。

模「景」を歩く―モデラーの眼で見た鉄道シーン (Neko mook (442))

模「景」を歩く―モデラーの眼で見た鉄道シーン (Neko mook (442))

■またB6の元気な姿を手軽に楽しむにはRMライブラリー99「西濃鉄道」。

西濃鉄道 (RM LIBRARY 99)

西濃鉄道 (RM LIBRARY 99)


■ところで話は乙女坂。

■「乙女坂」ということばの持つ清楚なイメージそのままなこの画と歌。今もって伝説的な魅力を放つアイドル、岡田有希子。もし彼女が生きていれば、小泉今日子南野陽子あたりのポジションで女優として活躍していただろうか。

■ファンの人が綴る映像。彼女の歌にちなんだ地名を探してこのCMが撮影された場所を特定している。他の画像から軽井沢だということはわかるが「乙女坂」バス停はCM用に用意されたもの。そうとわかっても画と音がぴったりくる労作。

■「乙女坂_0001大切な場所」

■実在する乙女坂である西濃鉄道の駅はこんな感じ。

あにはからんやガテン系」の場所。という的確な表現に笑ったのは、検索で出てきた次のブログ。前出の歌にまつわるエピソードもここで知った二番煎じです。
ここは忙しそうにダンプが動きまわる埃っぽい場所で、近くにいた人に「乙女坂」の由来を聞こうとしたが、素っ気なく「わからない。」と言われた。この名前との段差は何だろうネ。

●zambotgoの80年代懐かし〜ブログほんの、ノスタルジー
乙女坂駅常備』・西濃鉄道トワイライトゾーン
 http://blogs.yahoo.co.jp/zambotgo/25752138.html

■ことばのイメージに段差があろうがなかろうが、僕にとっては乙女坂駅から猿岩駅へとつづく貨物施設は「好ましいストラクチャーの宝庫」。また来て早朝の列車のいる時を狙いたいものです。

■ここで積み出される石灰石は先ほどの美濃赤坂駅から名古屋市臨海部の製鉄所に運ばれているそうです。石灰石は資源乏しい我が国での珍しく埋蔵量が豊富な鉱石です。沿線三岐鉄道が今も運んでいるセメント用とは別に鉄鋼生産用のものについても需要は過去から割に安定しているそうで、鉄鋼生産が安泰なうちは大丈夫でしょう。ということはその大口需要家である自動車や造船が安泰のが前提でしょうけれど・・。今のところアベノミクスの恩恵を直接受けているのはこの地域では自動車とセメントですかね。

■またもや余談でしめくくるわけですが、先日の東員町に新しくできるイオン・モールの招待状が届いていて2階にポポンデッタが入るようで、こんな田舎で大丈夫かな?と逆に心配しておりますけれど・・近いので期待しております、ナローがなくても塗料ぐらいは揃えてほしいなあ。