修羅の日記(公開試運転中)

ダイアリーから移転しました

早いね!そこらかしこで稲刈りが始まった。もう秋だね。

■一昨日のように台風が過ぎた後で、風があって鈴鹿山脈がくっきり見えたお天気にはかなわないが、昨日も今日も晴天になった。気分をリフレッシュするのにカメラを持って出かけようとしたら、15年使った冷蔵庫が故障する事件が持ち上がり、家を出る時刻が10時半になり、結局、いつもの北勢線「めがね橋」のところで、いつもの時間11時06分楚原交換の上り下り列車を追うことになった。カメラを持って待ち構えていると、北勢線の列車をめがけて、上空からヘリコプターが高度を下げてきた。上空からカメラを構える自分を発見したらしく「ダイ・ハード」みたいにヘリに追われるように感じた(自分が勝手に想像しているだけですけれど)。ソラもの撮影は初めてだが、北勢線に機種を向けてホバリングしているので写真は撮りやすかった。HPをチェックすると新日本ヘリコプター?*1所属のベルL206-3だそうである。

■「いつもの眼鏡橋」ではいかにも乱雑なので、少し説明させていただきます。正式名は「明智川拱橋」といい、コンクリートブロック(混凝土塊)製。直接のコンクリート打設がアーチの形状では昭和10年ころまで難しかったためとされています。明治期以来の煉瓦でも石材でもなく、大正から昭和初期のほんの短い時期に施工されたため、貴重な産業土木遺産
【下の写真】ちなみに楚原よりに、もう一つ短い「六把野井水拱橋」(1916年架橋)があります。六把野(ろっぱの)用水にかかる橋で用水と鉄道が斜め(40°くらい)に交わるところに架橋されているために、力の伝わる角度に合わせて複雑にブロックを積んであり「ねじりまんぼ」と俗称される技法で施工されている。コンクリートブロック製「ねじりまんぼ」は極めて珍しく一級品の価値があるとされています。「めがね橋」よりも、こちらのが価値があるようですが、列車の入った写真を撮るのは結構、難しい。自分の写真は、草の丈が短い冬場に耳で音を聞きながらカメラを構え撮影しました。

■このアーチ橋の見える場所は北勢線で一番絵になる撮影ポイントで、一年を通して撮影していると、水田を耕作している地元の人たちが定期的に「めがね橋」の周りの草を刈ってくれていることに気がつく。1月から2月くらいにかけては、明智川などに生い茂る葦などを野焼きで燃やしてくれている。自分も感謝の気持ちでゴミを拾って持ち帰ることにしている。もっとも、定期的にきれいにしてもらっているので、ゴミはほとんど落ちてはいないけれど。
 今週のはじめくらいからは、あちらこちらで稲刈りが始まって、稲わらの香ばしい独特の匂いが満ちてくる。時々藁(わら)を焼く匂いも混じるが、自分はこの匂いは嫌いではありません。眼を閉じると小学生のころに母親らが稲刈りをする姿を思い浮かべる。学校から帰ると、母親と一緒に、この匂いを嗅ぎながら、畦道に腰掛け、おやつの「ういろう」を食べたことを思い出して胸が熱くなる。それにしても品種改良で稲刈りの時期が早くなったこと、今年は、先月末の強い雨や台風で稲が一度倒れてしまった水田もあり、余計に刈る時期が早まったようです。午前中に頑張ったせいか、午後は体調不良で横になっていました。明日はまたしても診察と点滴治療。
気になる三岐鉄道三岐線のその後ですが、いまだに保々-北勢中央公園口間は不通で、バスによる代行輸送が続いており、乗客は乗り継いで不便な思いをしています。
 参考資料:「鉄道構造物探見」小野田滋JTBキャンブックス

鉄道構造物探見 JTBキャンブックス

鉄道構造物探見 JTBキャンブックス

*1:東京電力株と中部電力?の子会社でおもに送電鉄塔や送電線などの資材を運搬する会社だそうです。