修羅の日記(公開試運転中)

ダイアリーから移転しました

犀川のKATO WORKS(加藤製作所7トン機関車)

■じゃじゃ、じゃーーん。ここも桜の名所で有名なんですが、「墨俣の一夜城」です。どうみても一夜できるようなシロモノではありません、史実と大幅に違い、唖然とするぐらい立派なお城です。手前のお堀が犀川(「さいかわ」と濁らない)。

■ややこしいことに犀川(さいがわ)は石川県金沢市の真ん中を流れ、長野県松本市にも、果ては秋田県にも存在するらしい。おかげでカーナビに犀川と入力して所要時間4時間とか頭がクラクラするようなことになった。
 この川は岐阜県犀川でここで長良川に合流する。で、谷汲まで走った時のように、愛車フィットは大型トレーラーに挟まれながら恐怖の堤防「高速」を走ることになった。



■この合流点のポンプ場の敷地内に「KATOとおナベ2両」がいることも「海津の4トン機関車」と同様にNAROさんのページで知った。前は岐阜市長良川の別のポンプ場で展示されていたのだが、驚くべきことに10年前の長者丸さんはここにも遠征して撮影している。海津の4トンの記事とともにお二人に敬意を表してHPを再度リンクしておきます。

●海津の加藤4トン・ディーゼル機関車
 http://d.hatena.ne.jp/syura_muramasa/20130628

 
●NAROのホームページ「建設省長良川第1出張所(撮影当時) KATO WORKS DL」
 http://homepage1.nifty.com/naro/truck/nagaragawadl.htm 


●長者丸作業部「加藤がいたんですよ加藤が」 http://www.chojamaru.com/under36/kato.html


■この機関車は国有施設敷地の中にある「国有財産たる展示品」、まず事務所の方にご挨拶して撮影許可をいただいてから写真を撮った。模型作りのため(いつ、つくるんじゃ!ボカッ!!)ですから、いろいろな角度の画像を何枚か貼っておきます。H社長のところから7トンがでているし、今度は小ぶりの「加藤」もでてくることだしネ。

■状況は御覧の通り、露天なので錆びるに任せている感じです。長者丸さんの写真と比べると経年変化が良く解る。近くに「ヂーゼル機関車」って案内看板があるのですが、ほとんど読めないっす。解読できたところだけ上げておきます。(注)句読点もそのままです。

ヂーゼル機関車
**工事における機関車運転の歴史は古く、当所では大正9年よりスチーム機関車で**しましたが居住性、取扱性の簡便さ等において、ヂーゼル機関車が登場し昭和27年〜30年頃では新鋭の花形***として活躍しその数20数台を数えたが時代の機動性に富んだダンプトラックにその**を渡しその姿を消したのです、
この機関車は昭和32年10月㈱加藤製作所にて製作され、関東地方建設局利根川上流工事事務所で昭和44年まで護岸工事に使用されていたしたのを利根川上流工事事務所の好意で
この度当事務所に移管されたものであります。

仕様
型 式 P 型 / 走行速度 4段67.24km
自 重 7 ton / **定格出力 94PS1400RPM
軌 間 610.24粍 /
全 長 3855 mm / ブレーキ 手動
全 巾 1454 mm / 車輪直径 61.0 mm
全 高 2235 mm / 駆動装置 チェーン
けん引力 1750mm / セルモータ 24V,7PS

■ナベトロは元々が頑丈なのか、ほとんど使用された感じがなく比較的綺麗な状態です。これも数枚。ナベトロのメーカーは知りません。仕様とか基準はあるのだろうけれどナベもちょっとづつ形が違いますね。詳しい方のご教示を。

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■実をいうと、こういう産業用のL字型した内燃機関車って、昔は情けない感じがして正直好きではなかった。例えとしては、黒石はややメジャーじゃないロックやフュージョンだとすると、「かぐや姫」か「風」のAマイナー系フォークのような・・ファンの人ごめんなさい。でも今はモデルとなった舶来品のプリムスと国産品の酒井と加藤の味の違いが明確にわかるようになった。

■また脱線・・。まあ強いて結び付ければ、こういう小さな産業用機関車独特の設計の味を感じて模型化して欲しいということです。個人的には、もう一度、ヴァリエーション豊富な林鉄酒井の味も食べてみたいということで。「いつ食べたい?」「いまですよ」。じゃ。