修羅の日記(公開試運転中)

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ソラがやってきた日

 

 ソラは、妻の実家でクマとコマの9月に生まれた子で雌の柴犬。ソラという名前は上の娘が「デジモン」ってアニメの登場人物からつけた。血統書では「空姫」となったのが笑えた。

 子どもたちが欲しがったこともあったり、その昔、泥棒に入られた時に警察の人に「犬を飼いなさい。」と薦められたこともあり、うちに来ることになった。

 

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 躾が思うに任せず、お手を教えようとしてガブッとやられたり、いたるところでおもらししたりしたが、座敷犬にするつもりはなかったので、それなりに言うことをきくレベルで、ついにあきらめてしまった。

 

 娘たちはひたすら可愛がった。やってきたときには下の娘は幼稚園の年長だったので完全に同格と思われていたみたいで、散歩で綱を持ってもあらぬ方向へ引っ張って苦労していた。一番、ウマがあう(犬なのに変な言い方だが)のは6年生の上の娘で、エサを与える妻を一番怖がっていたような気がした。犬というのははっきりしているもので、この関係の捉え方は終始変わらなかった。

 

 父親のクマの顔つきが鼻が短くごつい風貌の犬だったが、ソラは雌のせいか豆柴サイズの小柄な犬で自分も結構可愛がった。表情がこどものころに飼っていた小さなスピッツ「ペコ」を想い出して「出会いの運命」を感じた。

 躾は十分にままならなかったが、相棒としていい奴だった。大人になってからはあまり吠えず、散歩で他の犬から吠えられても、ひたすら無視したりして、芸はできないが、それなりに頭は悪くないのかもしれないと思うことがあった。ただ腹が減ると猛 烈に鳴いて「いやしい奴」と思わせた。

 

 腹が減った時の動画をアップした。自分に怒られるので吠えるのを我慢して激しくしっぽをふるが、「ほえろ!」で一気に解放される様子。

 http://www.youtube.com/watch?v=QLrRp-qeY-I

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 そのソラが6月18日未明に逝った。もうすぐ15歳に手が届きそうだった。死因はわからない、暑くて食欲が落ちていたこともある、足に腫瘍ができて2月に切除手術をしたこともある、でも老衰だと思う。最後は耳も遠くなり、足が動けなくなり、悲しい気持ちをぶつけるように吠えていた。吠えなくなったのは午前4時ごろ。

 天国でおとなしく待っておれ!