修羅の日記(公開試運転中)

ダイアリーから移転しました

ラビットカーでIBIステーションへ(養老鉄道揖斐駅)

■最近、どうも岐阜県西濃方面へ鉄旅することが多いのですが、きっかけとなったのは、またもや6月に甥と行った養老鉄道休日パスの旅です。いや、そもそも例の動輪堂さんの奥井宗夫8ミリ作品に登場する養老線の車両と風景があまりにも魅力的だったせいかもしれません。

■近くに住んでいるのに多度や養老へもこども連れの機会が多かったので、車で出かけるため、ほんの1,2回しか利用したことが無く、まして大垣から向こうはまったく足を踏み入れたことが無いミステリアスな世界。養老鉄道のパスはたった千円で一日乗り放題、桑名からですので片道で元が取れるなんて!!
もう一度書きますが、桑名〜揖斐全線がたった千円でっせ。
養老鉄道「お得なきっぷ」
http://www.yororailway.co.jp/

■まずは養老鉄道の「名優」ラビットカー!。たいした役者です。

■ラビットカーと呼ばれる南大阪線モ6800系については近畿日本鉄道の長い歴史の中でも画期的な電車。
「通勤用高性能車として加速・減速性能に優れ、そのぴょんぴょん跳ねるような機敏な運転性能から『ラビットカー』と命名されました。」(機芸出版社『私鉄電車プロファイル』の記述から)またスタイルも4扉にヘッドライトはおでこに2個埋め込み等、登場した1957年当時は流麗に感じたと思われます。

■6800系のスタイルは、この後の近鉄通勤車のスタイルに大きな影響を与えたというか、ほとんど今に至るまで近鉄電車の正面のスタイルは基本的に変わっていないのではないか?と思わせるほどのスタンダードになっちゃったわけですね。これが1067mm軌間南大阪線に登場したというのも何かの縁か。

養老鉄道ラビットカーは600系と呼ばれる形式に塗色復元を加えたもので、近鉄の車輌はどれがどうなってとか複雑で、紛らわしい形式名といい、自分には解説する力がありませんが、昔のオリジナルではありません。ラビットカーのうさぎのマークも本当はステンレス板だった?にしても、たいした演技の役者ではありませんか!

■ともかく腹ごしらえをして大垣駅を出発!しかし上下に揺れるなあ。「ホップ、ステップ、ジャンプじゃん」「これじゃ、ほんまにラビットカーだね。」と甥と笑っていたら、2歳位と4歳位の二人の男の子を連れた若い女性が前に座っていたのだけれど、2人とも、とっぷりと寝てしまい、下車する時に難渋、女性を励ましながら上の子を起こして何とか下車していった。確かに「寝るにはいい揺れ具合」。

■ま!揺れもローカル線の味わいだからねー。それにしても大垣〜桑名間に乗った電車と乗り心地が違いました。甥は乗った車輌の違い、台車の枕バネの違いもあるかもしれないとは言っておりましたが、JRの通勤電車の「ふぃーふぃー」って口マネとかで爆笑。

■そして揖斐ステーション。

■初めて来ましたが木造のとてもカッコいい駅。終着駅ですから、なおさら感傷的な思い入れが入る。折り返しまでに10分しかなかったので、実は今月、谷汲の帰りに車で取材。この辺り大垣の北あたりは見どころが固まっているようで・・。

■かつての北勢線阿下喜駅もこういう感じだったのですがね。それより一回り大きい感じですが、赤いトタン屋根に、正面のさりげない飾りがチャームポイントですね。養老駅のような重厚さはないけれど軽快な感じがまた好ましい感じ。

■終端駅ならではの架線柱と架線にテンションを加える装置(なんという名前だっけ?)。普段はじゃまでしょうがないとボヤいている架線柱ですが、この仕掛けは模型にしたら面白いだろうとバシャバシャと車輌よりも多くシャッターを切る。だいたい自分は車輌の模型を作ったり集めるよりシーナリーやストラクチャーが好きなモデラーですから・・。

■うろうろしていたら、便所付近の草むらでこんなものを発見。まぎれもない「軌道自転車」の実物、放置自転車の類のごとく捨ててあると思って、つい持って行きたくなった。いや。いくらコエダメ(わかるか?少年たち)の横にうっちゃってあるっていっても大人が黙ってそんなことをしてはいけません。犯罪です。この間も書いたけれど、こういう「くだらなさそうなもの」に執着するのも「我が習性」。

養老鉄道、特に桑名ー大垣間は、療養のため通うようになった海津温泉に揖斐川をはさんで近いので目下のところ、面白いものを求めて少しづつ取材中。楽しんでいます。

■それとリンクの御断りをしておりませんが、このページはすごいです。ファンの求めるツボが揃っています。養老鉄道はかつての近鉄時代の古い車輌が集まっていた当時と比べれば、受ける印象が地味だと感じますが、熱狂的なサポーターがいらっしゃるようです。
養老鉄道 養老線 ファンと応援のサイト / 養老鉄道発 美濃本郷STATION 
http://www.h2.dion.ne.jp/~m.hongo/index.htm