修羅の日記(公開試運転中)

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いいぞ!アナログ旅「時刻表」

■自分は「乗り鉄」でも時刻表マニアでもないのですが、「旅と鉄道」臨時増刊は宮脇俊三没後10周年、「乗り鉄の聖書(バイブル)を究める〜時刻表探検」を立ち読みして、またもや寝転がってちびりちびり記事を拾い読みするのにいいなと買ってしまいました。

■「ちびりちびり」お酒を舐めるように読み、平和な旅の夢に満たされて眠れるのが理想ですけれど、西村京太郎氏のコメントには「若い時には一人旅をしなさい。グループで旅をすると神経が分散して、自分の財産にならない。」とあるように、寝る前には「一人旅」の記憶の方がよく甦ってくるのです。といっても一人でとても長い時間、ガラスと流れる風景を見つめているわけで構造的な記憶ではなく、その時の気持ちとか、ミスして焦ったり恥ずかしかったこととかそういう思いが散発的に湧いて出てくるわけです。

旅と鉄道増刊 時刻表探検 2013年 04月号 [雑誌]

旅と鉄道増刊 時刻表探検 2013年 04月号 [雑誌]

■仕事に追いまくられている時は何も考えずに「時刻表」をめくり上司と旅をしていたことが多かったせいか、あまり記憶がありません。こうやって病気で立ち止まって考える時間があるから、あの時はこうだったとか思い出すのでしょうね。どちらかというと赤面することの方が多くて「アホやった」とか一人で呟くことばかり・・。どっかのパクリで人生はやはり後悔の連続かもしれない。

普通列車に乗って知らない人に囲まれて、窓の外ばかり眺めるのは自省と夢想の機会であって、その記憶は一旦どっか奥の方に保存されるけれど、ふと立ち止まって時刻表でも眺めれば、その時間の記憶とどっかで脳の中がコンセントを繋げてくれるのかもしれないですね。 

■TLでの蒸気機関車話、皮切りはUさんだっけなあ。御承知のようにヨンサントウのダイヤ改正前にはまだまだ中央西線関西本線にSLがいましたが、普段出かけたりするのは近鉄の電車。小学3年ぐらいだったか、オヤジが仕事の関係で瑞浪へ行くのについて行き、せがんでD51の牽く旅客列車に乗りました。中央西線はまだ線路の切り替え前で「愛岐トンネル群」は健在。狭いトンネル空間で煙に巻かれ、重油併燃だったか油の臭いにあたり車酔い状態に、降りた時にホームの洗面で煤を落とすついでに吐いてました。

■愛岐トンネル群は地元の方を中心に整備がされ紅葉の時期の名所になっていますね。このトンネルですよ。こどものころのトラウマ。
NPO法人愛岐トンネル群保存再生委員会 http://www.geocities.co.jp/ag_tunnel/index.htm

蒸気機関車は「こりごり」だったのだけれど、SLブームのころには、また好きになり関西本線のC57を追いかけていました。浜リンさんが書いていたように大井川でも梅小路でも今の石炭はシンダーが飛ばなくて、昔ほど煙が気にならないですね。
 
■脱線してしまいましたけれど、時刻表の数字、記号や文字から情報を読み取る力や、時刻表から現地を想像する力とか、結構役に立つかもしれませんねー。宮脇さんのような文章の表現力とち密さを兼ね備えるにはそれ相応の天賦が必要だと思いますが。
自分は「もうすでに遅し」ですけれど。

■時刻表のしかけ自体はアナログ的ですけれど、JTB版デジタル時刻表が昔の時刻表を1500円で復刻して売っているのですね。これで昔、昭和50年くらいに南西諸島を船で旅したあげく西鹿児島から名古屋まで乗った列車を特定して、当時の自分の気持ちを想像してみたくなった。

【追記】下の広告にRX-100がでるようになった。いいなあ、甥のキャノン・パワーショット使いがなかなか巧みだった影響で、CX-5の代わりのコンデジが欲しくなった。体力ないし。

【追記】今日、2月26日は宮脇俊三さんの没後10年目にあたる日だそうです。鉄道趣味の楽しみ方を拡げてくれた人ですね。