修羅の日記(公開試運転中)

ダイアリーから移転しました

「むらむら・じおらま」第○話 「番外編」

【追記】「むらむら・じおらま」製作当時のカッコいい画像を置きます。木曾酒井10トン機関車と赤いカブースは日出生交通社主Sさんの自作。10トンは下回りにN用のポケットラインを利用し、滑るように走ります。また上回りはポケットラインのサイズに合わせてフリー化してありますが、実物の雰囲気を損ねないように巧みにデザインされていて、お見事。
木曽へ出かけるのもこの当時は、まだ比較的アクセスしやすい上松や田島あたりが中心で、これ以後も毎年通っていましたが、この後2003年にKMCに入会、モジュールの取材を重ねるうちに、大鹿や滝越などから、どんどん奥地へ・・さすが「体育会系模型クラブ!!!」実際の木曽の自然は雄大で素晴らしく、小さい模型のスペースには到底、すべてを再現することはできませんが、「むらむら・じおらま」みたいに、その四季の風景をほんの少しだけ切り取って、また机の上で楽しめたらいいですね。
 





【追記】 一昨年、Nortonのセットアップでウィンドウズが立ち上がらなくなるトラブルに見舞われてしまい、大切な画像をiPodから吸いだしたり、お金を払ってHDから写真を吸い上げる作業をしてもらいましたが一部はダメになってしまいました。したがって、「むらむら」のJPEG原版はすべてなくなり、小さいサイズのHPのバックアップ用画像だけなので見辛い画像も多くて申し訳なく思う次第です。
「むらむら・じおらま」の画像の撮影には初期のデジカメ、リコーDC-3Zを使っていました。撮影距離が広角側で最短1センチというのが模型向きで、これもUさんに見せてもらって、すぐ真似して買いました。当時のスマートメディアは4メガ(最大8メガ)でファイン約160KB 24枚、ノーマル約80KB 49枚、エコノミー約40KB 99枚という枚数なのですが、自分はノーマルで使っていたと記憶しているのですが、80KBはいかにも小さくて、スナップで撮った娘の写真は、後で見ると銀塩カメラで撮っておけばよかったと後悔するようなレベルですが、当時借りられるディスク容量が極めて小さく、限られており、ホームページ用としては圧縮せずにそのまま使えるサイズで、とても便利な感じがしました。それと蛍光灯の下でも自然な色合いで撮れるのはとても良かったですね。ただ輪郭をやたら強調されてしまうのは少々うるさい感じ。
 35万画素ですから今のデジカメとは二桁違い、時代を感じます。結局コンパクト・デジタルカメラは一回オリンパスに乗換えますが、またリコーに戻ってDR DigitalそしてCX5とまたもや1センチ接写の模型向きの選択をしています。
「むらむら・じおらま」の件 THE END

「むらむら・じおらま」第5巻 『淵(ふち)を作る」

■僕はモジュールやレイアウトにはよく水面を取り入れてきました。橋が好きで、車両が一番格好良く見えるのが橋の上だ、と思っているせいもおります。実物写真をみても橋の上が多いのですが、これは撮影に邪魔なものが少ないせいもありますね。橋のシーンには水面の表現が不可欠。木曽を訪れると森林鉄道のみならず、中央西線においても川沿いに街並みがあって、その中を線路も川沿いを走っています。

■作例はグロスメディウムの塗り重ねによる水面です。水面作りにはこれまで、透明シリコン、EZウォーターを試しております。EZウォーターは厚くするとクラックが入る欠点があります。これはメールをくれたアメリカの友人も同じ体験をしたとか。また色が若干茶色っぽい。これをきちんと扱うためにはヒートガン(ドライヤーでは温度がでないのでだめ)が必要です。透明シリコンは底をリアリスティックにつくるのでしたら、透明度も高く一番いい選択ですが、いかんせん高価で、しかも手間がかかります。
■安価で、それこそ一番イージーなのはグロスメディウムによる擬似水面。左を見てください。これ、塗装だけですよ。


■お手軽水面は、まず底の色を塗ることより始めます。べースとして岸辺のバフと一番深い所のディープグリーンをエアブラシで塗り分けます(左�)。アクリル絵の具のグリーンと白の配合でやや明るい色を薄く塗り塗り斑をつけます。(左�)もう一度エアブラシで深い方からディープグリーンを適当におきます。(左�)
■この後、木工用ボンド(ジェル・メディウムの代用)を直接塗り、その後、グロスメディウムを3回ほど塗りました。
■筆ムラが水面の表面になります。水が動く方に向けて円弧状に筆を動かすとよい結果が得られます。川ならば下流に向けて、です。
■水際には打ち寄せられた木などを配置したりすると実感的です。
■以上で5回にわたるシーナリーの基本的な解説は終わりです。こんな小さなジオラマでも車両を置いてみると結構、楽しめます。レールを磨き電気をとり、車両を走らせてみると、行ったり来たり忙しいけれどちゃんと走りました。よかった!「肩ならし」のつもりが結構入れ込んでしまい、忘年会シーズンで、アルコールの誘惑とも闘いながら九分通り完成することができました。製作作業に従事したのは、のべ10日間というところ。明日はクリスマス・イブです。ジオラマを前にして、赤沢の春の芽吹きを想像しながら、「スーパー・ドライ」が美味い。
(1998年12月23日記)

【2011年の追記】■蛇足ながら、水面にほこりなどが着いたりするので、車用のワックスを表面に塗ると、ほこりを取りやすく、水面がより一層輝きます。車用ワックスはいろいろありますが、ここは塗膜を傷めない高級な天然カルナバ蝋使用シュアラスターワックスを使ったりします(笑)。
 ■ この「水面」が縁で、この後、偉大なモデラーに「水面の作り方を教える」という名誉に浴することになりました。2000年ごろだと思うのですが、NGJの神戸・大阪周辺のモデラーのみなさんに混ぜていただいていた伝説の「六甲ミーティング」で千曲鉄道の平野和幸さんに出会い、計画・製作中の「臨港鉄道のセクション・レイアウト」の海面の表現のお手伝いをすることになりました。電話ではニュアンスが伝わらず、西宮のお宅に道具一式持参して、ベニヤ板の切れはしに上と全く同じ方法で海面のサンプルを作りました。
 平野さんと接していて、この人は本当にすごいなと思ったのは、自分はベテランだと全く驕ることなく、趣味を全うする力、私のような若輩からでも貪欲に知識を得て前に進む力です。最近、お会いする機会が無いのが残念ですが、そのあとも何度かお邪魔したりして、一緒にいるととても楽しい思いがしました。
  なお、このセクションはRMモデルス101(2004年1月号)「ウォーターフロントの模“景”を作る」特集に「富津港繁盛記」として2回連載で収録されています。特に2回目の102号(2004年2月号)には「機帆船」の実物と模型について述べられており、何気なく書かれた記事なのですが、実は日本の内航海運史に関する資料としても、たいへん貴重な記事なのです。平野さんから写真、図面などを預かってコピー、電子化させていただいており、いずれ自分の手でも機帆船についてネットで公開できたらと願っております。

「むらむら・じおらま」第4巻「木をつくる」

■今年、公私ともに雑事で忙しい中ですが、木曽赤沢へ2回も行ってしまいました。中央高速を使ってうちから2時間半。ちょうどよいドライブコースです。
■木曽赤沢の木は下刈り、枝打ちなど手が入り、幹は気持ちが良いぐらい真っ直ぐ。殺菌・浄化作用があるというヒノキの香りは格別。娘たちと川岸でお弁当を広げながら、おいしい空気を吸い、すっかり木曽谷の虜(とりこ)になってしまいました。
■「木曽の五木」とはヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロコウヤマキだそうですが、その間の広葉樹ナナカマドの紅葉やシイ、ナラなど豊かな植生が風景を形作っております。そういえば娘たちは特大のどんぐりを大量に拾ってご機嫌でした。
■赤沢休養林は伊勢神宮遷宮用備林として保護されてきた貴重な資源です。蛇足ながら復活した森林鉄道は観光用ですが、かつての木曽森のムードがたっぷり楽しめます。赤沢の案内は上松町のホームページを参照ください。













■ところで木曽赤沢休養林の主役であるヒノキ、これが今回やってみたかった試作のテーマです。
■木曽を代表する「ヒノキ」など針葉樹をドライフラワー化したカスピア(陰干し2年ものですぞ)で作ります。
■幹をつくります。材料はヒノキ丸棒、割り箸ラワン丸材、バルサなど、使えるものは一杯在ります。
■デザインナイフでテーパーをつけます。柔らかい材料ならドリル、チャックに加えて木工ヤスリでドリルレースという手もあります。(左�)
■ヤスリの肩を利用して筋をつけた後に、墨汁のX20割に付けぬぐいます。(左��)
■キリで穴を開け、カスピアの葉を差し込んでいきます。カスピアは花の残っているものを使います。(左�)順に下へ大きなものを差込み、その都度瞬間接着剤で固定します。(左��)
■エアブラシで濃い目のグリーンを予め吹いておきます。あまり幹にかからないよう注意します。(左�)
■スプレー糊を使い、やや明るめのパウダーを固着、ボリュームを増やします。(左��)






ジオラマへ差し込むためには、幹に爪楊枝を植え込みます。手前に2本植え込んだところ、下の方がそのままでは寂しいため、エポキシパテを利用して根の張った感じを表現してみました。あとは茶系パウダーでごまかしました。
■木は、その場所によって、季節によって異なります。根から一杯養分を吸い、葉を出し、そして葉を色褪せながら、ある物は葉を落とし、また次の1年に備えるという「循環のサイクル」。これこそが四季の表現の要点です。
●内輪でHPの内覧会をしたところ、Kさんより「枝振りがヒノキと若干違うが、針葉樹らしく見える」とのコメントをいただきました。専門家の目はごまかせん。キリで穴を空ける時に若干斜めにし、上向きにするとカスピアの花の重みによる垂れが防止できそうです。ただ小枝の付きかただけは・・・だれかカスピアの品種改良をしてくれない(笑)。
実物の観察研究を積み重ねて、もっと生き生きと見える樹木を作りたい、と考えております。悪しからず。(1998年12月20日記)

【追記】■このHPの後、シーナリー材料はガゼット誌の広告で知ったシ―ニックエクスプレス(Scenics Express)に直接注文することが多くなり、針葉樹はスーパーツリー(Super Tree)の枝を割り箸で作った幹に上の要領で差し込み、ノッホのファウリッジ・テクチュア・ファイバー(Foliage Texture Fiber)を指でほぐしながら枝に固着という方法をよく使いましたが、「むらむら・じおらま」を改めてみると「カスピア」の樹木もなかなか捨てたもんじゃないですね。
シーニック・エクスプレス通販サイト(Scenics Express) http://www.scenicexpress.com/
■赤沢休養林のある木曽郡上松町の観光案内はこちら。休養林は整備されていてとてもきれいです。最近足を運んでいませんが、今の時期、細い道に観光バスが頻繁に通行するので要注意ですね。それにしても紅葉の中走る北陸重機DLはとても絵になります、「赤沢休養林」は後に整備されたものとはいえ保存鉄道としても一流ですね。ブログをみると今が紅葉まっ盛りみたいで「思ったより早いな」という感じで、すぐにでもカメラ持って行きたくなりますね。
 今年は11月6日まで営業だそうです。それを過ぎると誰もいない静かな場所になります。さらに王滝村や滝越あたりまでいくと、紅葉は10月中に足早に過ぎ去り、陽がでていても11月になると急に肌寒くなります。〈2011.10.18> 

「むらむら・じおらま」第3巻「草を生やす」

■「草を生やす」
■草も木も生きています。当たり前の話ですが、もう一度思い起こしてみましょう。草や木は根から水分を吸い、太陽の光で葉で光合成をし成長し、種を落とし枯れます。実はレイアウトの季節感はこの循環のサイクルを意識することで表現します。とはいっても小スケールの模型の世界で個体をいちいち作るわけにはいきません。「こういう斜面ではどう生えるのか」とか「水に近いところでは・・」とか草の集団としての行動のくせを、自然観察により読み取るわけです。
■このジオラマでは、先日、木曽赤沢を訪れた季節、木々が色づいた10月の終わりくらいを表現することにしました。
■市販のパウダーの色は限られておりますし、混ぜることやエアブラシで塗装をすることにより、変化をつけながら季節感を表現します。
■左の写真では、まず最初に茶系のパウダーを撒き、その上に同様の処理を施し、さらに上から茶系のパウダーを混ぜ、バフやカーキを吹き退色させ、「夏の間にもう十分養分を吸った」という感じにしてみました。










■ポリファイバーを使って、パウダーを地面から浮かすことで、(左①②③)
草のボリューム感を演出しながらパウダーをつけます。(左④)
■エアブラシを絞り、草の下からバフを吹き、わざと反射させ土が上がった感じを(左⑤)、フラットアースにより枯れた感じを表現します。コツとしては、だらっと塗ってしまわないことです。
■なおフィールドグラスは今回は使っていませんが、水際などで葦などの丈の長い草に使うと効果的だと思います。同じようにバフを軽く吹くと色が落ち着きます。(1998年12月19日記)










【2011年の追記】最初の記述は、今見直すと大げさすぎて少し照れくさい。恥ずかしい感じがします(笑)。ポリファイバーのフワフワ感演出は効果的です。背景のように使う場合にはポリファイバーをボンド薄め液に浸して団子状にし、「とんかつ」を作る要領でパン粉ならぬパウダーを着け張りつけるという方法もあります。
 ところで作例では使わなかったウッドランド・シーニクスのフィールドグラスについて、最近はシルフローとかフィールドグラスよりリアルで使いやすそうな素材が発売されております。フィールドグラスを使う前は、荷造り用の麻ヒモをほぐして使っていました。接着後にハサミでわざと「虎刈り」にして、上で書いているようにバフで色を落ち着かせると急に実感的に見えて「割と使える素材」になります。緑系の塗料を上の方に吹けば、もっと夏向きになります。
【別の作例】左は麻ひもをフィールドグラスの代用として使った例。見せるためにはある程度、まとまった本数が必要。車はSスケール(1/64)。HOスケール(1/87・1/80)で使う場合は草の丈を刈りこんだり生え際をパウダーでごまかすむ必要がありそう、Nスケール(1/160・1/150)ではこの素材は使えないなあ。せっせ、せっせと無心になって、1束づつ、草を植える作業は「写経」でもやる気分。栗倉の家元が良く使う「そこらで採取したネコじゃらし一本植え」の技は、これよりも、もっと数が必要で俗世間の物欲を忘れ無心になれると思います。いっそ「南無阿弥陀仏」とお経でも唱えながらやりますかね。

「むらむら・じおらま」第2巻「地面」


■いよいよ佳境に入りました。待望の地面づくりです。ここまで来たらフィニッシュまで一直線です。
■先に材料と道具を左に上げました。「ミラコン」は乾燥しても粉っぽくしょぼしょぼした感じが大好きで、多用しております。
■茶漉しで振りまいたり、スプーンで置き筆でならしたりしたあとに、スプレイヤーで静かに霧吹きします。十分水分を行き渡らせた後、バターナイフ等でなぞると、岩のようなつるっとした表面になります。濡れた後に、もう一度茶漉しで振りまくのも効果的です。
■全部にミラコンをかけずスタイロフォームの地膚を生かして岩場になるところやパウダーを中心に表現するところはそのままにしておきます。要するにテキトーで結構です。あとは十分乾燥。
【追記】商品名「ミラコン」、石粉粘土はプラスターと同じように使うのが本来の方法なのですが、写真で見ていただいたように、粉のまま振りかけてスプレイヤーに台所用中性洗剤をまぜて霧吹きしては「茶漉し」で撒くと、「ざらざら」の地面になります。ある程度固着できたという段階で掃除機で吸い取ります。掃除した後「ミラコン」は乾燥するとやや白っぽくなるので、アクリル塗料の「バフ」、道など踏み固めたところには「デッキタン」をエアブラシで吹くと落ち着いた色合いになります。「ミラコン」がなければプラスターのふりかけでも粒が細かいのが難点ですが代用できると思いますが、「ミラコン」やプラスター(石膏)は粉の状態では絨毯に落ちると、とても厄介なことになります。掃除機はダイソンなどの最新型ではなく紙袋に吸い取るものが便利。嫁に「新しいのを買ってやる」と言って専用のものを持っておくと家庭内のトラブルが回避できます、レイアウトの清掃には、車用の充電式も持っていたほうが良いと思います。性能のいい掃除機はフィギュアやアクセサリーを吸いとったりするので要注意。ウォルサーのカタログなどに便利なレイアウト清掃用のアタッチメントが販売されています。使ってみると穴が開閉でき吸気圧を調整できるのでとても便利です。



【追記】箱を捨ててしまったので、この掃除機につけるアタッチメントの名前がなかなか思い出せなかったのですが、発見!「Miniature Vacuum Kit」だそうです。Micro-Markで$11.40でした。




バラスト、石類の固着です。固着の方法は、古典的なボンデット・バラストです。
バラスト固着前に、ジオラマ全体にタミヤのアクリル塗料、バフを吹き色を付けておきました。
■スプーンでカップに入れたバラストをとります。フレキ線路の場合は、線路の中に入れる量は、多すぎないよう注意してください。平筆で形を整えるとともに、量を調節します。ちなみにフレキシブルレールではなくレールをスパイクした線路は、枕木の間が抜けているので、こういうときは楽です。
■スプレイヤーに中性洗剤を混ぜた水を入れて吹き、予めバラストを湿らせておいて、ボンド希釈液をまきます。
バラストはNゲージ用のもっとも細かいものを使用しましたが、細かいものほど水によって玉ができ、レールや枕木にバラストが乗ってしまったりします。中性洗剤はそれを防止するためですが、うまくいかなくても慌てないことです。ある程度、乾燥してから、ティッシュで取ったり、乾いてからドライバーの先で除去できます

【追記】バラストのダマ防止は「中性洗剤」の中に含まれている洗剤ではなく「界面活性剤」の効果です。それでもN用は粒が小さくて、スプレイヤ−を吹いた圧で崩れやすいですね。レールについたりしたものは上記のように十分乾燥してからドライバーで除去します。北勢線など近代化ナローで「本線」ものではある程度きちんとした形を整えたバラストの「肩」が欲しいですね。








■ウッドランド・シーニックスのロック・デブリスを使い、がけの崩壊した感じを表現します。エルマーグルーをたっぷり塗り、3種の大きさのデブリスを置いていきます。バラストも使います。色の違いは、あとで塗装しますので、気にしなくて構いませんが、「ニュートンの法則」は計算して置きましょう。すなわち、大きな石、重い石ほど遠くへ転がります。
バラスト、石類の固着までの時間を利用して護輪軌条やチョックなどのアクセサリ類をセットしてみました。

【追記】「エルマーグル―」は「艶消しの木工用ボンド」と考えてストラクチャーなどで使いたいところ。地面用には勿体無いので、薄めたボンドで十分、エアブラシの塗装で地面に着色、艶を消した方が良いと思います。















■地面づくりも最後、今回は墨汁と白ラッカーだけで、どこまでリアリスティックな表現ができるか、について述べてみたいと思います。
■左下を見てください。例の木橋です。レール側面はこの段階で細筆で塗装しました。色はトールペイント絵の具のバーント・シェンナです。その後、バフをエアブラシで絞って全体に吹いて土埃で汚れた感じにしました。
■また、木橋の木材へも白(アクリル塗料)でドライブラシすると木材の角が退色した感じがよくでます。
■右の上下の写真はドライブラシによる岩の表現です。
■予めバフとフラット・アースでグラデーションを付けながら塗装後。かなり薄めの墨汁のX20割を流して凹部に陰影をつけます。この時スタイロフォームは表面がアルコール分に反応して若干溶ける様で、これがまた岩のゴツゴツ感を高めてくれます。
■ここで白を筆にとり、一度ティッシュなどでぬぐった後、擦って凸部に色を乗せていくのがドライブラシです。
スタイロフォームは建築用の防音材などに使うもので彫刻がある程度効く、岩の表現ができる等の利点があり、下地としてしか使えない発泡スチロールにない良さがあります。
■ただ、「雷おこし状」のため、つるっとした表面にするためには例えば、プラスターやパテをこすり付けるなどを併用しても面白いと思います。
■これを全面的に使った作例としてはジョン・オルスンのレイアウト「Ferrocarril de Tascosa y Calico」 があります。MR「モデル・レイルローダー誌」に製作記事がでておりますし、「とれいん」208号でも「転勤サイズのレイアウト」として紹介されました。(1998年12月13日記)



【2011年の追記】John Olsonの作例は、スチレンボードの表面の感じを活かして、とてもカッコいいです。アリゾナあたりの赤い土や変わった形の岩、サボテンなどが独特の雰囲気を盛り上げます。アクリル塗料の「フラットアース」の赤みは日本の土ではなく、こういうところがぴったり。地面の色ですが、うちの方は太陽光線を反射して花崗岩質の白くて明るい感じがします。それを関東の人は「白すぎる」と感じるようです。関東から北を想定すると「デッキタン」などのグレー系を混ぜて粘土質を表現すると、自然に見えるかも。
 ところで乗工社のミニランド・シリーズが、とてもよく似合う小さなレイアウト。鉄道名は何て読むのか、前に教えてもらったが忘れた。スペイン語は読めないなー??。
  
 

「むらむら・じおらま」 第1巻「地形とスパイク」

■「作りたい!」といきなりむらむら来たもので、ろくな設計も無しに極めて感覚的に進めました。左は製作開始後2日目の姿です。娘曰く「これって氷山?」。スタイロフォームを5段重ねてスチロールカッター→鋸→レザーソー→グレープフルーツナイフを順番に使い削っていきます。削り粉が残りますので、最後にワイヤーブラシをかけます。
■フレキシブル線路をピンで止めてイメージどおりかみてみました。視線を低くしてRocoのCタンクを置いてみると、「山陰(やまかげ)から機関車が現れて・・」というのは、なんとかイメージ通りなようで・・。(1998年11月15日記)

【2011年の追記】■写真の道具のうちスタイロフォームの整形で一番使えると思ったのは左の細かい歯の鋸でした。また「切る」「彫る」で大活躍したのは、東急ハンズで買ってきたグレープフルーツ用の両刃鋸のナイフです。
■写真のスチロールカッターは近くのDIY店で買ったもので単1電池でニクロム線に通電しますが切れ味はいまいちで、温度が低いとぎざぎざになります。もっと熱量が大きいすぱっと切れるものが欲しかった。

【追記】スタイロフォームは普通のボンドで接着できますが乾くまで時間がかかり、削り始めるまでに1日置いてあります。スタイロフォームは発泡スチロールにグラスウール等の繊維が入って堅くなっているようなのですが、切り粉を吸わないように、マスクを着けないといけません。ちなみに「スタイロフォーム」というのはダウ化工㈱の断熱材の商品名で、「押し出し発泡スチロール板」が一般名のようです。【ダウ化工㈱HP】 
一応「スチレン・ボード」と呼んでみるかな。


■【左上写真】あれっ!フレキシブルレールなのにどうしてスパイクという向きもありましょうが、僕はどうも「接着」という方法に馴染めません。Sn3をハンドスパイクで始めたころから、レールと仲良くなりながら模型の世界に入っていく儀式のような気がします。しかもスパイクした線路はがっしりして頼もしい。
■【右上写真】「スパイク」はレイアウト工作では必要条件ではありませんが、覚えていても損はないでしょう。僕は左のマイクロエンジニアリング(元レールクラフト)の「スモール」というのを愛用しております。篠原の100番用というのは太すぎますし、コーティングが厚ぼったくやや扱いづらかった。
■押しピンでレールを押さえながら進みますが、曲線の場合、スムーズな曲線となるよう押さえる場所に注意して進めます。
■フレキの場合はレールに噛んでいる犬釘の浮き出しをナイフで削り取り、同じ場所にスパイクを両側から打ちます。枕木4本に1本、スパイク4個所というところで十分でしょう。
■スパイクの道具は、ラジオペンチや先細ヤットコなどで、数種持っていますが左上のものは適度な強さのバネ付きで、握りの感触がよく気に入っております。
■スパイクは①つかんで差し込む、②根元を支持して少しずつ入れる、③頭の上から一気に押し込むの3段階を握りを変えながらやります。

【2011年の追記】③の押し込む時に、吸い込むようにすぱっと入ってくれるとすごく気持ちいいです。コンパネは下穴を開ければ入りますが、押し込むときに一番感触がいいのは、棚板などに使う複合材、値段が高いだけのことはあります。シナべニアも「OK」ですが、少し柔らかすぎる感じ。固形の石鹸(牛さんの絵の牛乳石鹸など)を用意して挿入前にスパイクを一度刺しておくと、スムーズに挿入できます。慣れればスパイクは下穴なしでプラ枕木を突き抜けてベースに気持ちよく達することができます。(なぜかシモネタを振っているみたい。)

■【左下写真】橋の部分は枕木を取り替えてしまうためフレキの下の部分をカットしておきました。
■【右下写真】いやあ、期待どおり(?)のがたがた線路ができてしまった。木橋の材料には、DIY店で買ってきた約2ミリ竹ひごを使ってみました。
■枕木はキャンベルのHO用の長さを詰めて使用、トレペで線路の形を写し取ったあとに、それに沿って適当に竹ひごを削り重ねて接着。はしご状に枕木を並ベて接着し、桁は完成。レールに取り付けました。
■こういう桟やティンバートレッスルで難しいのは、橋の下部構造を空いたクリアランスにぴったり収めることです。ここでは、底板に穴を空けて、裏から竹ひごを差込み、橋桁と接着するという「ずる」をしてしまいました。
■こういうときにノースウェスト・アンド・ショートラインのチョッパーは非常に役に立ってくれます。あれで、枕木も竹ひごもずばずば、切ってゆけます。 (1998年11月29日記)

「むらむら・じおらま」第0巻

■「むらむら・じおらま」。変な名前ですが表題としては「木曽森林鉄道タイプ習作車両展示台」として、かつての自分のホームぺージで紹介していました。製作は1998年(平成11年)、それから12年以上も時間が経過してしまいました。
■当時、HPにモジュールやら何やら「試作」と称して、いろいろなシーナリーを作っていましたが、アメリカ型コロラド・ナローがホームグラウンドと考えていましたので、日本型ナローは何を中心にやるか決めあぐねていました。実際、その時に手元にあったHOe(1/87、9mm)の車両はROCOの蒸機とディーゼル機関車、同じく鉱車タイプの無蓋車だけ。それもUさんに「できるだけ安価な完成品でよく走るものを」と教えてもらって買ったもので、そのとおりギア比が小さいけれどスプリングを介した伝動方式はスローもそれなりに効いて、煙がでてモーターが焼けるまでよく走りました。製品は上回り緑、下回り赤というドギツイ補色関係になっていますが、黄色に白を入れた卵色に塗装し、少しきつめのウェザリングを施すと、御覧のように、こういう風景にも見事にはまってくれて、とても良い製品と思いました。
■そのころ毎年、木曽、観光地の妻籠馬篭、上松や赤沢休養林、王滝村の田島や滝越周辺に春から秋まで、取材のために「一緒に行きませんか?」とUさんをはじめNGJのメンバーを誘っては、せっせせっせと通い始め、写真も撮りましたが、自分がその現場の雰囲気を感じることが何より大切なことと思いました。特に木々が赤く色づく秋の木曽は美しく、その中を縫うように敷かれている線路の跡は、とても魅力的でした。その成果は、KMC(木曽モジュール倶楽部)のモジュール製作に結実します。
■習作ジオラマは、そのころNGJの仲間で作り始めたモジュールに使っていた写真用の半切パネル(400mm×325mm)を用いて木曽の風景のエッセンスを落としこむのが目的でした。また、そのころまでにデイブ・フレイリーやマルコム・ファーロウなどの製作記事を穴のあくほど読んで得たシーナリーづくりのテクニックなどを実践してみました。それとそのころNGJの仲間など、手紙やメールのやりとりで、たとえばMさんからグロスメディウムの水面、Kさんから樹木の作り方、果てはデイブ・フレイリー本人に直接メールして空間の構成とか、水面について教えてもらいました。本当にたくさんの人から、いろいろなことを教えてもらった気がします。


■「むらむら・じおらま」はたくさんの人に見ていただいたようで、「参考になった」というメールを一番たくさんもらったのが、この記事だったように思います。今更、テクについては参考になるかどうかわかりませんが、ブログで内容を修正しながら復刻してみようかと思った次第です。
■自分で読み返しても、あまり進んだ内容ではなく基礎的なことしか書いていません。手前味噌ながら、この記事の長所は、多分誰もがすぐに真似ができそうで、やってみたくなるところではないかと、考えている次第です。
■こんなものを今頃、引っ張り出してもしょうがないのですが、この3年間悪くなる一方で、この一年は常にどこかに痛みを背負っているようだった病気の「どん底」からは脱したみたいで、見ることもなかった模型づくりの楽しみを改めて感じてみたいと思うようになりました。なによりこの間までパソコンを触るだけで、首の動脈でぷちっと音がして急激にカチカチにこわばってしまったのですが、ようやく症状が和らいで少々痛みはありますが触っても大丈夫になりました。この際「原点回帰」してレイアウトについて自分も考えてみたいと何となく思うのです。